━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□●●□□□●●●□□●●□□ □●□□●□●□□●□●□□●□ 月刊 OSG E-mail 倶楽部 (第32号) □●□□●□□●□□□●□□□□ □●□□●□□□●□□●□●●□ □●□□●□●□□●□●□□●□ 2008年05月発行 □□●●□□□●●●□□●●□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆☆☆ ━━ お待たせしました第32号、月刊 OSG E-mail倶楽部! 電子メールでお得意様にさまざまなOSG情報を毎月お届けします! こんにちは、OSGメルマガ担当の五十嵐です。 先日インテックス大阪で開催された「インターモールド2008」では 多くのお客様にオーエスジーブースにお越し頂きありがとうございました。 MOLD BASE、大型プレス金型、プラ金型、ダイキャスト金型、鍛造金型など 金型の種類を切り口に、様々なオーエスジー製品を織り交ぜながらの展示は いかがでしたか? 次回展示会出展予定はは5月21日~23日までパシフィコ横浜展示ホールで 開催される「人とくるまのテクノロジー展」です。 多くの方のご来場、お待ちしてます! ┌── INDEX ──────────────────────────┐                                   (1)目からウロコ 技術の玉手箱 Vol.32  (2)特集 (製品情報) WXLシリーズご紹介 (3)特集(会社情報) OSG 70年の歴史 第3回(全5回) (4)アメリカ駐在員発 英語よもやま噺  第32話 └────────────────────────────────┘ □================================================================== ■技術の玉手箱  Vol.32 ◇◆ スタブ ◆◇             □================================================================== スタブドリルとは、レギュラやロングに比べて短いタイプのものを指します。 「なんで、ショートじゃなくて、スタブなんだ?」 と思われた方・・・私も同感です。 でも、JIS の分類では「スタブ」なんですね。 STUB(スタブ)は元もと「切り株」という意味を持っていて、 「(太くて)短い」形状を表現するのに使います。 OSGでは、エンドミルにもスタブタイプがあります。 ショートよりももっと短い刃長のものを表わすのに、ぴったり! 例えば、ショートタイプの【EDS】よりも短い【EDSS】はスタブタイプです。 長さ順に並べると、こうなります。  スタブ → ショート → レギュラ → ミディアム  → ロング → エキストラロング  そういえば、2年前の5月号でエンドミルの倒れのお話をした際 ・・・人生は太く長く生きるのも良し。でも、工具の世界では「太く短く!」。 とお願いしたことを思い出しました。 「どんな話だったっけ?」と思われた方は、月刊版バックナンバーを ご覧ください。 ⇒/products/club/bn_txt/0605.txt □================================================================== ■特集(製品情報) ◇◆ WXLシリーズご紹介 ◆◇                □================================================================== 2006年10月のJIMTOFで発表・発売された「WXL(ダブルエクセル)シリーズ」。 カタログの表紙には、『輝』の一文字。 発売1年半を経て6種、470アイテムまで大幅拡充されました。 今回は、その開発秘話を暴露しちゃいます。 その秘話から、使い分けのポイントをご理解いただければと思います。 時は2006年。 超硬エンドミル市場において、ユーザ様に喜ばれる品質・品種・価格・ デリバリーと各工具メーカが凌ぎを削り、大激戦を展開しておりました。 当社においては、「WX21超硬エンドミルシリーズ」で687アイテム、 また高硬度材用に「WXスーパーコート(WXS)シリーズ」で549アイテムを 用意して、ユーザ様のニーズに応えるべく奮闘しておりました。 ところが、この2種のシリーズではカバー出来ない被削材領域があり、それに加え 被削面粗さや耐久性の向上、選択性の良さ等、ユーザ様のニーズは尽きません。 そこで、従来の「WXシリーズ」以上に広い切削領域(一般鋼~銅)と、 より広い加工環境下(ドライ加工でも湿式加工でも)で使用可能で、 従来以上の被削面、耐久性を実現するべく開発したものが、「WXLシリーズ」です。 開発の鍵は、「加工精度」「切削効率」「工具寿命」「耐折損性」のバランス。 また、コストパフォーマンス、選択性の良さ、豊富なアイテム数も外せません。 ユーザ様の要望されるコストパフォーマンスを実現する為に、性能・品質向上に 伴う生産コストの上昇、新コーティングの設備投入等、各部門間で激論を 交わしながらの商品化でした。 まさに「血の滲む努力」で、低価格でありながら、 他社品を凌ぐ品質の「WXLシリーズ」が商品化出来た訳です。 ハイコストパフォーマンス、乾湿加工、銅・非鉄も兼用で使える「WXLシリーズ」、 702アイテムで幅広い加工内容をカバーする「WXシリーズ」、 高硬度材(40~50HRC以上)を加工する「WXSシリーズ」、 この3種でアイテム数はなんと1870! 皆様の生産性に貢献出来るものと自負しています。 今後とも、オーエスジーのWX、WXL、WXSシリーズを中心とした 超硬エンドミルをご愛顧いただきますよう宜しくお願いいたします 各シリーズカタログダウンロードはこちらから ▽ http://www.osg.co.jp/products/endmill/list.html □================================================================== ■特集(会社情報)◇◆ OSG 70年の歴史 第3回 ◆◇             □================================================================== ◆飛躍の時  社名をオーエスジー株式会社に変更したのに続き、販売を分離独立させて 製造の「オーエスジー」と販売の「オーエスジー販売」という両輪をつくり、 躍進の昭和40年代を迎えます。  第三次合理化計画の柱は、世界に誇れる大規模工場の新設と全自動ねじ研削盤 の完成。 昭和41年に「大池工場」第一期工事を着工、45年春に完成しました。 そして難航を極めましたが、昭和42年9月、世界最初の自動ねじ研削盤 1号機が完成しました。  この頃、先進工業国では従来のハンドタップに代わって、スパイラルタップが 広く普及していました。 日本国内では昭和39年他社メーカが止り穴専用スパイラルタップを発売。 オーエスジー販売は対抗策として通り穴専用のスパイラルポイントタップ(POT)を ラインナップに加え、昭和41年5月に拡販を開始しました。  拡販キャンペーンでは、宣伝カーによる切削実演で大きな反響を呼び、 以後 POT は急速に普及しました。 昭和44年11月には転造タップの製造を開始、アメリカとイタリアにおける 特許を取得しました。 ◆世界市場への道  オーエスジーの製品を世界へ輸出することが創業以来の夢であった社長の 大沢秀雄は、“世界へ通用する製品づくり”に取り組んできました。 世界へ進出する為には、豊かな国際感覚を身に付け、百戦練磨の海外の ビジネスマンを相手に、物怖じすることなく対等に商談のできる人材が必要でした。 そこで白羽の矢が立てられたのが、長男の輝秀でした。 秀雄は輝秀にイギリスで機械工作の実習を兼ねて2年間研修してくるよう命じ、 創業以来抱き続けてきた海外進出の夢を輝秀に託したのでした。  昭和39年5月、輝秀は研修留学から帰国後、発足したばかりのオーエスジー販売の 貿易課長に就任、欧米諸国への商社経由の輸出業務をこなすかたわら、 輸出先の本命であるアメリカ市場攻略の為の戦略を練り上げました。  しかし、アメリカの産業構造や流通構造は日本とは大きな違いがあり、 市場の開拓は商社にまかせるのではなく、自身で行うしかないという結論から、 昭和43年2月、現地法人オーエスジー・タップ・アンド・ダイ社 (略称OTD社、資本金2万ドル)を設立、秀雄が会長、輝秀が社長に就任しました。  世界の産業王国であるアメリカでは、航空機産業をはじめとして、多くの産業で エンドミルが盛んに使用されていました。 そこで、エンドミルをOTD社の販売品目に加えたいという要請がきっかけとなり、 後にエンドミルの開発生産に取り組むことになります。  他方、ヨーロッパ市場の開拓は工具生産の歴史と伝統のある国が多いだけに 容易ではなく、最も市場開拓をしたかった西ドイツは、販路の開拓は 困難を極めました。 このため西ドイツ以外を優先し、南アフリカ(昭和41年)、スイス(同43年)、 ベルギー・オーストリア(同45年)にそれぞれ総代理店を設け、販売活動を 始めました。  ところが昭和44年5月、アメリカのシカゴで開催されたアストメショー (アメリカ機械工業会主催展示会)に出品した全自動ねじ研削盤が 大反響をよび、オーエスジーの名前が世界に知れ渡ったのです。 昭和46年、西ドイツ国内に強力な販売網を持つ会社に総代理店となって もらうことができました。  一方、アジア市場の開拓は時期尚早の感が強く、製品の普及は遅々として 進みませんでした。 しかし、1960年代半ばになると自動車や電機製品などの産業が興るようになり、 次第にオーエスジー製品の輸出が増大するようになりました。  東南アジア諸国への市場開拓の手がかりとなったのは、台湾市場でした。 台湾一の工具メーカである春雨工廠のリー社長と、高性能タップを製造する 合弁会社・大宝精密工具を設立しました。 その後の発展は大きな意味を持つ出来事となりました。 すなわち、オーエスジーにとって、大宝精密工具は初めての海外生産工場であり、 ここに他の東南アジア市場開拓の為の前進基地が誕生したのです。 ◆社運を賭して  アメリカをはじめとする海外市場の開拓に取り組んだ昭和40年代後半は、 創業以来最大の転換期となりました。 エンドミルという、新しい分野に進出したのです。 このエンドミルに参入したことが、オーエスジーを“ねじ切り工具専門メーカ” から“精密切削工具総合メーカ”へ変身させただけでなく、 “日本のオーエスジー”から“世界のオーエスジー”へと大飛躍させる 原動力となりました。  しかし、先発エンドミルメーカには古い伝統と卓越した技術がありますが、 オーエスジーには全くノウハウが無かったのです。 昭和45年、「エンドミル開発プロジェクトチーム」を結成し、 オーエスジー製エンドミルの基本的な構想を固め、OSGエンドミルの規格を 制定しました。  試行錯誤の末、昭和46年春にエンドミル全自動溝研削盤が 完成しました。 結果論になりますが、エンドミルについてのノウハウが無かったことが 逆に幸いし、先発メーカとは違った発想でオーエスジーならではの ユニークなエンドミルを開発することができたと言えるかもしれません。 そして同年8月、東京、大阪、名古屋に向けて、約5万本のエンドミルが 初出荷されました。   ・・・次号へつづく □================================================================== ■英語よもやま噺  第32話 ◇◆ Shoot a messenger ◆◇             □================================================================== Shoot a messenger (シュート・ア・メッセンジャー) Messenger(メッセンジャー=知らせを運んでくる者)をShoot(撃つ)。 配達人を撃つ? トバッチリを食わす事です。 本人はメッセンジャーとして知らせを持ってきただけで、 何も悪い事をしたわけでもないのに、その人間に対して怒る。 つまり、Messenger を撃つ。 「親分、 テーヘンダーッ! 」 「何だ、石松、そんなにあわててどうしたい?」 「次郎長が親分の事をデベソだと言ってます!」 「なに! けしからん、とんでもねえ事を言いやがる! ズドン! 」 「オッ、親分、何でオイラを鉄砲で撃つんですか?  悪口言ったのは次郎長で、おいらは何も言ってないのに。  Shoot a messenger (シュート・ア・メッセンジャー)じゃないですか。  メッセンジャーのアッシを撃っちゃあ困るじゃないの。  八つ当たりしないでよ。」 「オウ、悪い、悪い、ついカッとなっちまった。」 「カッとなって、子分に向かって鉄砲を撃つの?  転職情報誌買いに行こう。」 -------------------------------------------------------------------- 【ご意見・ご要望はこちらまで】 OSG企画部 E-mail倶楽部担当宛 mailto:news-info@osg.co.jp -------------------------------------------------------------------- 【OSG E-mail 倶楽部の受信を希望されない方】 誠にお手数ですが、下記アドレスでご退会手続き願います。 /products/club/index.php 【メールアドレス等の登録情報を変更されたい方】 誠にお手数ですが、一度退会手続きの上、再登録をお願い致します。 /products/club/index.php -------------------------------------------------------------------- 【このメールはOSG E-mail倶楽部会員様に自動的にお送りしております】     このメールに対して返信しないようお願いいたします。   このメールに心当たりのない場合やご不明な点がある場合は、   mailto:news-info@osg.co.jp までご連絡ください。 ==================================================================== 発行:オーエスジー(株) 企画部 http://www.osg.co.jp/ OSG E-mail倶楽部の記事を許可なく転載することを禁じます。 copyrights(c)OSG Corporation. 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