━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□●●□□□●●●□□●●□□ □●□□●□●□□●□●□□●□ 月刊 OSG E-mail 倶楽部 (第36号) □●□□●□□●□□□●□□□□ □●□□●□□□●□□●□●●□ □●□□●□●□□●□●□□●□ 2008年09月発行 □□●●□□□●●●□□●●□□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆☆☆ ━━ お待たせしました第36号、月刊 OSG E-mail倶楽部! 電子メールでお得意様にさまざまなOSG情報を毎月お届けします! 早いもので、もう9月。 まだまだ暑い日が続きますが、今年も残すところ4ヶ月?!です。 あっという間に朝夕涼しくなって、長袖が恋しくなって、気がつくとコートを 着てたりするんですよね~! ・・・な~んか、最近特に1年が短くなった気がします・・・。 小学生の頃、夏休みが終わってから冬休みが来るまであんなに長かったのに。 こんな話をしたら 「年をとった証拠」と同僚に笑われて、かなり落ち込んでいる五十嵐ですが 気を取り直して、OSG月刊メールマガジン9月号を元気にお届けします! ┌── INDEX ──────────────────────────┐                                   (1)目からウロコ 技術の玉手箱 Vol.36 (2)特集(製品情報)  新FTOドリル 開発裏話 (3)アメリカ駐在員発 英語よもやま噺  第36話 └────────────────────────────────┘ □================================================================== ■技術の玉手箱  Vol.36 ◇◆ 公差と許容差 ◆◇ □================================================================== 同じような使い方をされる言葉のひとつに「公差」と「許容差」があります。 今回は、このふたつの言葉について考えてみましょう。 一般の辞書には「公差」はありますが「許容差」という言葉はありません。  公差=機械加工の工作物の、許容される誤差の最大寸法と最小寸法との差。 とありますので、「公差≒許容差」と考えてもよさそうです。 ただ、JIS用語では、その違いを次のように表わしています。          JIS Z8114:1999 製図-製図用語 より  寸法許容差=許容限界寸法から、その基準寸法を引いた値。  寸法公差=最大許容寸法と最小許容寸法との差。 ・・・・・・・・。 ワケわかりませんので、もう少し具体的な数字にしてみましょう。 「恋人にしたい男性の年齢は?」という質問をふたりの女性にしてみます。  Aさん「25歳!許せるのは、プラマイ5歳かな♪」  Bさん「25歳!年下は嫌だけど35歳までならOKよ」 この場合、どちらも最大と最小の差は10歳あります。 だから、公差は10。 しかし、許容差は違いますね。 基準となる25歳からどれだけ差があるのか?をみますので  Aさん「プラス5で30歳。マイナス5で20歳」  Bさん「プラス10で35歳。マイナス許容差は0(ゼロ)で25歳」 となります。 「恋人にするなら18歳から65歳まで守備範囲!」 と豪語する人の【基準寸法】を想像しつつ、公差と許容差のお話はおしまいです。 □================================================================== ■特集(製品情報)◇◆ 新FTOドリル 開発裏話 ◆◇             □==================================================================  皆さん、初めまして。『超硬油穴付き新FTOドリル』、開発者のT・Iです。 本号では、開発裏話を赤裸々に紹介します。私にとっては涙無しには語れない話です。 どうぞ、最後までお付き合いください・・・  さて、実は私、元々は開発担当ではなく、性能評価を専門とするエンジニア。 その私が、新FTOドリルの開発者になったのは・・・  時に2004年11月、某国のマーケティング担当者から、ある超硬ドリルシリーズの 営業企画に向けた販促資料用に、試験依頼を受けました。 ところが、「比較対象の競合他社品に惨敗」という厳しい結末。これが始まりでした。 当然、営業企画は修正、商品はグレードアップするよう経営層から指示が出されました。 そして、この厳しい結果を報告した私に、該当商品のグレードアップの仕様開発任務が 下されたのです。 まるで結果の原因が私自身で、そのペナルティのように・・・(泣)。 これには、戸惑いました。 今まで、開発された商品を厳しく評価したことはあっても、開発したことがない!!! 立場が完全に逆転。 しかも、グレードアップのはずが、いつの間にか新商品の開発という話に発展。  当時は、「とにかく出来ることをやるしかない」と、自社・他社問わず試験品を 調査し、試作品の評価を繰り返しました。 仕様調査では、φ10のドリルを細かく調査する余り、φ0.5まで研磨して調査、 性能評価では、試験機の余力から時差勤務を行う等、まさに心血を注ぐ日々。 (何と律儀で真面目な私なのでしょう!!!自画自賛)  しかし、良かれと思った仕様の試作品で思うような結果が出ない、作りたい仕様を 作れる機械が無い、関係各位からの多大な期待という名のプレッシャー、 従来刃形との違いから生まれた製作過程での拒否反応、商品の競争力と 価格と原価・・・等々、なんだかんだと、商品の仕様開発以外も含めて、 苦難の日々が続きました。 ノンレム睡眠が続き、「なんで僕だけがこんな大変な・・・」と、ひねくれた想いで 幾夜を過ごしたことでしょう。  結局、当初の予定より1年半遅れて商品化となった超硬油穴付き新FTOドリル。 気がつくと、私の頭にはすっかり白髪が増えていました。 と同時に、あのひねくれた想いも、「世の中には自分より大変な人もいる・・・」 と思えるようになりました。  私に苦難と成長をもたらしてくれた 『超硬油穴付き新FTOドリル』は、 OSGで初めてウェーブ刃形を採用したドリルです。 競合他社と似ている点もありますが、真似たのではなく、その形に行き着いたと いうのが事実です。  手前味噌になりますが、低スラストで、中高炭素鋼で抜群の耐久性を発揮する 商品となりました。 これも社内外の皆様のご支援・ご協力あってのものです。  既に、建設機械・自動車部品・航空機産業に従事される皆様をはじめ、 多くのお客様に採用頂き、炭素鋼のみならず、チタン合金・合金鋼でも 高い評価を頂けて、開発者として至福の時を過ごしている次第です。  従来品のFTO-GDS,FTO-GDNの直線切刃商品と、機械剛性、被削材、再研磨の 容易性等で使い分け頂くことで、あらゆる穴加工の生産性向上に寄与出来ると 自負しております。  新旧FTOシリーズをどうぞ、ご愛顧下さいませ。 そして、白髪の増えた私、T・Iを思い出して頂ければ幸甚です(笑)。 超硬油穴付き新FTOドリル FTO-3D/5D  カタログダウンロードはこちらから ▽ http://www.osg.co.jp/products/drill/index.php □================================================================== ■英語よもやま噺  第36話 ◇◆ Working hard or hardly working? ◆◇             □================================================================== Working hard or hardly working? (ワーキング・ハード、オア・ハードリィ・ワーキング) 一生懸命(hard)働いてる(working)それとも(or)殆ど(hardly) 働いて(working)いない。 言葉の遊びです。 hardとhardlyは、音は似てますが、マッタク違った意味。 しっかり仕事してる?それともなんにもやってない? 友達同士でのやり取りなんかに出てきます。 同僚のアメリカ人が私の部屋の前を通りすがりに覗き込んで、いつも投げかける 挨拶代わりの質問です。 「Are you working hard, or hardly working?」 (アー・ユー・ワーキング・ハード? オァ・ハードリー・ワーキング) hard (一生懸命)と hardly(殆ど何も、否定)の韻を踏んだひっかけです。 working hard (ワーキング・ハード、一生懸命働いてる) hardly working (ハードリー・ワーキング、ほとんど働いていない) アンタ、一生懸命働いてる? それともなんにもしてないノ? 私の答えはいつも同じです。 「Hardly working!」 (ハードリィー・ワーキング、 なんにもしてなーい!) 仕事しているのかしてないか解らないような人に言ってやって下さい。 Are you working hard, or hardly working? (アー・ユー・ワーキング・ハード? オァ・ハードリィー・ワーキング) -------------------------------------------------------------------- 【ご意見・ご要望はこちらまで】 OSG企画部 E-mail倶楽部担当宛 mailto:news-info@osg.co.jp -------------------------------------------------------------------- 【OSG E-mail 倶楽部の受信を希望されない方】 誠にお手数ですが、下記アドレスでご退会手続き願います。 /products/club/index.php 【メールアドレス等の登録情報を変更されたい方】 誠にお手数ですが、一度退会手続きの上、再登録をお願い致します。 /products/club/index.php -------------------------------------------------------------------- 【このメールはOSG E-mail倶楽部会員様に自動的にお送りしております】     このメールに対して返信しないようお願いいたします。   このメールに心当たりのない場合やご不明な点がある場合は、   mailto:news-info@osg.co.jp までご連絡ください。 ==================================================================== 発行:オーエスジー(株) 企画部 http://www.osg.co.jp/ OSG E-mail倶楽部の記事を許可なく転載することを禁じます。 copyrights(c)OSG Corporation. All rights reserved. ====================================================================