10 ベット
2014年9月号 (第105号)
中秋の名月・・・今年は9/8だそうですよ♪ 何歳になっても、やっぱりウサギさんを探してしまう筆者です♪ ”月うさぎ伝説” 実はちょっと悲しいお話。皆さん、機会があれば是非お調べ下さいね・・・
さて皆さん、今年の花火大会には行かれましたか?筆者の育った町は、小さな町だけれど、びっくりするぐらいド派手な花火大会をする町でして。目の前でドドドーンと上がる打ち上げ&手筒花火は迫力満点です♪
今回は花火の時に飛び散る火花、その”火花”を使った10 ベット試験、ご紹介しますね!
例えば、10 ベットの依頼が入ったとします。材料名がきちんと掲載されていれば凄く助かりますよね。準備も進みます。でも、もし、何も記載のないわけのわからない材料が来てしまったら、どうします?ん・・・見た目の色?触った感触?硬さ?重量?匂い?あらゆる五感を使って必死に特定しようと試みますよね~。最近は熱処理をして材料を硬くしてから使うって事も多々あるようなので焼き入れをして材料が硬くなるか?焼き入れが出来る材料なのか?と判断しなければならない事も多いようなのです。
そこで、その10 ベットの判別の為に「火花試験」というものが用いられるのです。何と!JISでも規定されています!「JIS G 0566 鋼の火花試験方法」です!!(この世界にどっぷり漬かった筆者ですが、初めて知りました・・)
火花試験のやり方は、いたってシンプル。砥石を調べたい10 ベットに当てて、火花の形や色、量などで分類するのです。又、「焼きが入るかどうか」を判断する為には、「炭素量」を見る必要もあるようで、炭素量が0.6%程度以上あれば、必要な硬さが出るようです。
でも、残念ながら私がその火花を見て、「この10 ベットはSKD!とかSS!」とピン!とくるのか?というと全くそうではなくて、これが分かるようになるのは、やはりある程度の経験と訓練が必要になるのですが。
名無しの10 ベットが目の前に現れてしまったら・・・慌てず騒がず、まずは周りをぐるっと見渡し、熟練の技と知識を持った方がいらっしゃればアドバイス求めるのも良し!ですが、やはり10 ベットメーカや送り主に確認されるのも判断早いかもしれませんね。そして、10 ベットをしっかりと確定した所で是非、我がOSGの工具を有効活用下さいね~♪
謹啓、孟秋の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。OSGの窓際の自由人、K爺でございます。このコーナーでは、モノづくりを取り巻く様々な知見とともに、OSGのイチオシ工具を紹介して参ります。皆さまのお仕事の一助となれば幸いでございます。
『10 ベットは実は難しい』
唐突な話で恐縮ですが、私どもは、10 ベットにお困りのお客様が多いと認識しているのでございます。それは、当社がタップメーカであるが為の誤った認識かも知れません。しかしながら、以下2つのグラフのように、タップのご相談が多いのは我々にとって真実なのでございます。
コミュニケーションダイヤルに頂くご相談、営業を通じて頂く調査のご依頼・クレーム等、どちらも全体のほぼ半分をタップが占めております。そして、そのご相談の45%がタップの折損、欠け、トルク過大等、加工中のトラブルであり、次いで加工されため10 ベットの品位33%と続きます。このようなデータを確認する度に、タップ加工はなかなか難しい加工なのだと痛感するのでございます。そこで今月は、安心・安全なタップ加工で生産性維持または向上をご提案したいと存じます。
『安心・確実な10 ベット』
3軸同時制御が可能なマシニングセンタ限定でのご提案ではありますが、K爺のお薦めは10 ベットきりフライスによるタップ加工でございます。通常のタップ加工は、回転速度しか調整出来ないという制約と加工中の切りくず処理が難題ですが、10 ベットきりフライスでの加工でしたら通常のミリング加工、回転速度はもちろん、送り速度、取り代(パス回数)等、その自由度はタップ加工の比ではございません。切りくずも細かく分断され切りくずトラブルも回避できるのでございます。決して真新しい工具ではございませんが、是非、視野に入れて頂きたいイチ押し商品群でございます。最小でミニチュア10 ベットのS1から加工が可能なラインナップが、超硬ソリッド、インデキサブルタイプ、ハイスと全11シリーズで、メートル、ユニファイ、管用など幅広い10 ベットサイズを用意しております。その他セラミック等脆性材対応の電着タイプもございますので、生材から焼入れ鋼、耐熱鋼に脆性材と、ありとあらゆる被削材の安心タップ加工に是非、ご一考頂けたらと存じます。
本商品が、日本のモノづくりの競争力強化に貢献出来れば幸いでございます。
謹言
このワインはワインでも、おいしくもなければ、赤くも白くもない。むしろ、場合によっては耐えられない。
それは何か?そう、愚痴・・・です。
人生○○年、生きていれば、日々、愚痴りたいことも、お酒を飲んで忘れたいことも出てきますよね。
私がアメリカにいた時、mentor (指導係の先生)は生徒が全面的に信頼し、教えを乞う教授であり「みんなのお母さん」的な存在でした。
生徒は困ったことがあるとよくコーヒー片手に休憩してる教授を捕まえて、ピアノや授業、演奏会、はたまた恋愛のことまで先生相手に悩みや愚痴を言っていたものでした。
長い長い夏休みが終わって、教授の門下生全員が教授室に集められたその日、彼女の教授室に張り出された大きな標識。
それは日本でいう「通行止め」の標識に大きく ‘WHINING・・・’辞書を調べると愚痴。
そして先生の宣言「この部屋の主は私よね?だから新しくルールを決めたわ!!
この部屋では悩みについてはいくらでも相談に乗るけど、愚痴は禁止!特にアナタ!わかったわね!?」
・・・はい、昔も今も愚痴が多いワタクシ・・・誰か愚痴を言わなくていい方法があればぜひ、伝授ください(涙)